見た目って大事ですか?
社会って、見た目を気にしない人をどう見てるの?
見た目で判断され傷つくことがある
違う文化や国では、見た目のことってどう考えられてるのか気になる。
外見に関する悩みや、社会的なプレッシャーを感じて、心配になることありますよね。
この記事では、これらの悩みや疑問についてお答えします。
外見による偏見や差別があることは認識しましょう。
それが社会的評価や人間関係、そしてキャリアにどのような影響を及ぼすかを理解することは大切です。
そのうえで自分はどうなりたいのかという自分軸を持つ。
情報を収集し理解を深めて行動すれば、人生がより豊かになるはずです。
ファッション診断・着こなし術や印象アップセミナー・メイクなど、6,000人以上の美容&ファッション相談を受けてきました。
見た目を気にしない人はいない
見た目には、言葉では語られない「無言のメッセージ」が込められています。
電車の席で怖そうな人の隣は座りたくない。
危険を感じるから、外見で優しそうな人の隣を選びます。
公共の場で、見た目が派手で荒々しい印象の人には警戒心を持って距離を置くことがあります。
反対に、品のある落ち着いた雰囲気の人には安心感を抱きます。
デートの際に、相手の事を考えて服装や身だしなみに気を使います。
仕事のチームプロジェクトでプレゼンする時、だらしない印象の人より清潔感のある人に任せたいです。
分かりやすく言うとこういう事です。
良い悪いではなく「こういう人かな・・」と無意識に自分の基準で判断しています。
私達は自らのファッションで、「私はこういう人です」というメッセージを発しながら歩いているのです。
ファッションは自己表現の手段であり、私たちが社会の中でどう見られるかに大きな影響を与えています。
人は見た目で判断します。
あなたも見た目で判断されています。
見た目をどう扱うかは、結局のところ、私たち自身の選択によるものです。
なぜ私たちは外見に気を使うのか
大きく分けると3つの理由があります。
ひとつずつ詳しく説明していきますね。
1,相手に対する敬意であり礼儀だから
ヨレヨレのスーツや不潔な身だしなみでは顧客の信頼を得にくくなりますよね。
彼や旦那さんとのデート。
楽しみにしていたからおしゃれして行ったけれど、彼は近所のコンビニへ行くかのような恰好。
髪もぼさぼさで現れたら、がっかりしませんか?
服装の定めはありませんが、相手に失礼のない服装を選ぶでしょう。
アップル創業者スティーブ・ジョブズ氏は、スニーカーにデニム、黒のタートルネックのイメージが強いですが、銀行に行くときは、イタリアの高級スーツと言われるブリオーニを着用していました。
あなたは大切な人の告別式に参列するとき、どんな格好をしますか?
黒の礼服ですよね。
白シャツとデニムにスニーカーで参列する人がいたら、親族はどんな気持ちになるでしょうか。
TPOに合った服装をすることは、相手に対する配慮です。
他人の目に自分がどう映るのかを意識すること。
見た目を気にしないということは、それを見る相手がどう思おうと私はかまわないということ。
「どう思われてもいい」ということは、相手に好意や敬意を抱いていないということです。
それでは相手があなたを受け入れなくても仕方ないですよね。
「身だしなみ」の「たしなみ」は「見苦しくないように整える」という意味です。
身だしなみは「マナー」であり、相手に不快感を与えないよう自分の服装を正しく整えること。
おしゃれかどうかではなく、外見に気を遣うことは大切です。
2,社会的評価
私たちは他人に出会った瞬間、その人についての様々な判断を下します。
人は数秒以内で、意識的または無意識にその人の特徴を迅速に分析するのです。
それを「瞬間決定の法則」と言います。
人が他者との最初の接触で瞬時に印象を形成し、その印象に基づいて、その人への態度や接し方を決める心理現象。
これは外見、表情、姿勢、ジェスチャー、声の質、身だしなみなどから得られる情報に基づいて、大部分が無意識に行われます。
それは過去の経験や知識に基づいて瞬時に結論を導き出すように作られているから。
この法則は、職場の面接、ビジネスミーティング、日常の社交場面など、さまざまな状況で影響を及ぼします。
「瞬間決定の法則」を理解することは、他人との関係を築く上で重要です。
「見た目」は自分で変えられます。
同じ顔・体型でも、印象は変えられるのです。
特に、新しい人々と出会う場面では、第一印象に注意を払うと良いでしょう。
3,自己表現
ファッションやヘアスタイルも含めて、自ら作った自分という存在感が人を惹きつけます。
見た目の力を知った上で、自分で変えられることは努力し、どう人生に生かしていくか。
簡単に言えば好きな服やアクセサリー・ヘアスタイルなどを選んで、自分のことを少し周りの人に知ってもらうことです。
外見で自己表現するというのは
あなたが好きな色やデザインの服を着ること。
「私はこういうものが好き」と周りに伝えることができます。
例えば、
彼女は明るい色を好むから楽しい性格なのかもしれない。
シンプルな服を好むから落ち着いた感じが好きなのかもしれない。
など、相手は想像を働かせます。
その日の気分や行く場所に合わせて服を選ぶことも、自分の気持ちを表す方法です。
大切な会議の日にはきちんとした服を選んで自信を持っていることを示す。
休日にはリラックスした服装で親しみやすさを示す。
環境に優しいブランドの服を選ぶことで、環境保護を大切にしていることを示す。
特定のメッセージや信念が入ったアイテムを選ぶことで、自分の考えや興味を人に伝える。
それによって、自分も周りの人も、互いに理解できるようになります。
私達は自らのファッションで、他の人に「私はこういう人です」というメッセージを発しながら歩いているのです。
容姿と外見の違い
「容姿」と「外見」は似ているようで根本的に異なります。
個人の「顔立ち」と「体つき」。
努力で変えられない個人の生まれ持った身体的特徴、すなわち遺伝的な要素によって大きく影響を受ける。
「外側から見た様子」服装や髪型、表情、姿勢といった外的要素も含みます。
外見は、個人の意志や状況によって変化するため、コントロールしやすい。
この違いを理解することで、私たちは自分自身だけでなく、他人を見る際にも、より深い理解を持つことができるのではないでしょうか。
私はメイクアップアーティストの仕事もしていたので色々な悩みを持っている方に出会いました。
トリーチャーコリンズ症候群、アルビノ、単純性血管腫、表情筋不形成など、努力では改善できない悩みを持ちながらも、相手とのコミュニケーションを良好にするために自分は何ができるのか考え行動している方達がいます。
人は一人ひとり違います。
生まれ育った環境や価値観、性格、学び方、好きなこともみんな違います。
日本では小さい頃から「普通は・・」というのを刷り込まれている影響もあると感じます。
- 違うことをお互いが尊重する文化
- 人と比較するのではなく、多様であることを前提としたコミュニケーション
必要以上に人と比較せず、相手を尊重し自分軸で考えられる人が増えたらいいなと思います。
日本と海外での見た目に対する考え方の違い
見た目に対する態度は、その文化によって大きく違ってきます。
異文化や異人種が一緒に生活する環境では、外見だけで人を判断しないようになる。
異文化の中で生活すると、自分がどんな人間であるかを表現する必要があります。
自分の価値観や人間性を理解してもらうため、積極的に自分を表現し人々と繋がることは重要です。
日本では、一般に外見が重視されますね。
見た目を気にしない人は社交的ではなく、ビジネスの場で非プロフェッショナルと見なされることがあります。
清潔感や整った服装は、礼儀正しさや専門家として捉えられる傾向があるようです。
アメリカでは、個性と自己表現がより重視されるため、見た目を気にしない人は個性的で自由な精神を持つと捉えられることが多いです。
特にクリエイティブな職業やカジュアルな職場では、この傾向が目立ちます。
フランスなどのヨーロッパ国家では、ファッションとスタイルが文化の一部と見なされるため、見た目を気にしない人には時に言葉や態度で不快さを伝えることがあります。
元々階級社会だからか、思想や哲学を持った人が多く、それらが評価されることになります。
- イギリス「他者への敬意を示すため」
- イタリア「自分の人生を愉しむため」
国民性と服を着るということは密接な関係があり、文化的な側面が強いです。
サウジアラビアでは、服装や外見が宗教的および文化的な価値観と密接に関連しています。
見た目を気にしないというのは、文化的および宗教的規範からの逸脱と捉えられることがあります。
ルッキズムについても様々な議論がされています。
私は海外に比べると日本の方が優しく、年々緩くなっている気がします。
海外の人は見た目を気にしないという声も聞きますが、その意識は階層によっても違うのかなと感じています。
ヨーロッパや北米では、見た目に対する意識が高く、特に富裕層では外見に対する厳しい意識が存在している。
今後は更に二極化していくのではないでしょうか。
フランス・イタリアなどヨーロッパは特に厳しく、公共機関でも身なりがだらしないと雑な扱いを受け、レストランなどお店に行く時はきちんとした装いでないと、思いっきり差別されることがあります。
日本のお店で差別されたことなんて一度もないですが、他の国で雑な扱いを受けたという話はよく聞きます。
見た目が与える影響
政治家を見ても、ヨーロッパ・北米の方達と比べると日本の政治家の中には、ファッションセンスにあまり気を配っていない方もいらっしゃいます。
丈があってないとか、大きすぎるスーツでヨレヨしていて、くたびれた人に見える。
見た目が人に与える影響力を意識していない政治家の方が、日本には多いのでしょう。
1960年代のアメリカ大統領選挙で、ベテランのニクソンと若きケネディの対決は、見た目が選挙結果に与えた影響の良い例です。
最初のラジオ演説の時はニクソンの方が高い支持を受けていました。
ですがテレビ演説になると形勢は一気に逆転。
グレーのスーツを身に付けたニクソンより紺のスーツを身に付けたケネディの方が圧倒的にアメリカ国民のハートを掴んでしまったのです。
ケネディはパワースーツの色と呼ばれる紺に、赤と紺のストライプ柄のネクタイを身に付けて圧倒的なオーラを感じさせ、ニクソンは自分には似合わない老けてぼやけた印象に見えるグレーのスーツを着ていました。
ケネディは若々しく信頼感のある政治家というイメージを国民の心に印象付け、見事成功を手にしたのです。
服装の詳細:
【ケネディ】ジャストサイズの濃紺スーツ、薄水色シャツ、赤青ストライプネクタイ、ポケットチーフ。
【ニクソン】サイズが大きめのグレースーツ、白シャツ、単色薄色ネクタイ。
ケネディはコントラストの強い服装で存在感を示し、ニクソンはぼんやりとした弱い印象を与えました。
白黒テレビだが、ケネディーは背景や照明を意識したコーディネートの工夫をしていたのです。
顔色・表情の重要性:
【ケネディ】プロのメイクアップで健康的な明るい顔色で表情が豊か。
【ニクソン】メイクアップを拒否、表情が硬い。
立ち居振る舞い:
【ケネディ】常に背筋を伸ばし、落ち着いた動きで堂々とした態度。
【ニクソン】演説台に寄りかかり座っている姿勢も悪い。よく汗を拭き落ち着かない動き。
これらの点から、見た目がいかに大切かがわかります。
見た目は、人々の心理や決断に影響を与える、強力な要素だと言えるでしょう。
海外でも外見は重視されるが、個人の努力でコントロールできない特徴(身長、顔の形、薄毛など)は批判の対象になりません。
ですが、服装や清潔さなど自分でコントロールできる外見には注意が払われます。
まとめ
私は個人の容姿よりも、人の内面や人格を大切にするようにしています。
容姿で人を判断することはありませんし、そのような考え方に賛同しません。
実際、私の周りにはそういった考え方を持つ人はいませんし、大切なのは内面の美しさだという共通の認識があります。
もしあなたの近くに他人の容姿を批判する人がいるならば、あなたの貴重な時間を無駄にすることになるので距離をおきましょう。
人を変えるのは難しいので、自分がその環境を変える努力をしない限り何も変わりません。
顔の形や体型・骨格など遺伝的要因が強く影響するものは自分で変えることができませんが、外見は努力で変えられます。
外見に基づく偏見や差別が存在することを認識し、それが社会的評価や人間関係、キャリアなどに与える影響を明確に理解することが重要です。
自分はどうなりたいのかという軸を持ち、ファッションを楽しんで自信をつけた人も沢山いるので、是非試してほしい。
あなたが楽しんでいれば声をかけてくる仲間が自然と出てくるでしょう。
人は、頑張っている人を好きで応援したくなるものです。
頑張ってください。私はあなたを応援しています。
この記事が、相手とのコミュニケーションを良好にするために、あなたの行動の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。