好みの色が合わず困ってる。
ビジネスで信頼感を高めたい。
ビジネスの場面でもプライベートでも、人間関係の悩みはコミュニケーションに直結します。
そこで意識したいのが「服のカラーコーディネート」。
色彩心理を取り入れることで、「相手に与えたいイメージ」や「自分がどう見られたいか」を意図的にコントロールできるようになります。
ファッション診断・着こなし術や印象アップセミナー・メイクなど、6,000人以上の美容&ファッション相談を受けてきました。
- 色選びで印象を変えたい方
- コミュ力を上げたい方
- 苦手色の活用法を探している方
コミュニケーション力が求められる今こそ、服のカラーコーディネートを見直す絶好のタイミングです。
上手に色を使って自分らしさを引き立て、仕事やプライベートに活かしてください。
服のカラーコーディネートで印象は変わる
第一印象はわずかな時間で決まります。
服装で印象づくりをすれば、自分が思い描くイメージを相手に伝えやすいです。
たとえば「好感度を上げたい」「明るく前向きな雰囲気を出したい」「しっかりした信頼感を与えたい」といった場面で、色選びは非常に効果的。
好き嫌いとは別に、顔色を明るく見せたり、肌のアラを目立たなくさせたりする色
相手に伝わるイメージを決定づける要素。色彩心理を取り入れると、コミュニケーションに役立つ
「似合う色」と「伝えたい印象」の両方を考慮してカラーコーディネートを整えましょう。
第一印象がぐっと良くなり、ビジネスやプライベートでのやりとりがスムーズに進みやすくなります。
第一印象や信頼感をアップさせる色
色が与えるイメージは、あくまで一般的な心理傾向ですので、必ずしも万人に当てはまるわけではありません。
しかし、以下のような色は「第一印象」や「信頼感」をアップさせたいシーンで比較的使いやすいと言われている、代表的なカラーです。
色の種類 | 与える印象 | 理由・特徴 |
ネイビー・ロイヤルブルー (青系) | 落ち着き・誠実さ・知的 | ・「冷静さ」「信頼感」を示すカラー ・ビジネススーツでも定番、真面目な印象を強調 |
ベージュ・ブラウン系 (アースカラー) | 親しみやすさ・温かみ・安心感 | ・大地を連想させる色合いでリラックス効果 ・確実な印象よりも「柔らかい雰囲気」や「和やかさ」を演出したいときに◎ |
グレー系 | シック・大人っぽい落ち着き | ・黒よりも柔らかく、洗練された印象を与えやすい ・シンプルな中にも品の良さを感じさせるカラー |
白・アイボリー系 | 清潔感・さわやかさ・ピュアなイメージ | ・ベーシックなカラーで多くのアイテムに使われている ・肌の色を明るく見せやすく、第一印象がクリアに見えやすい |
色のチカラでコミュニケーションもスムーズ
色には心理的な効果があり、服の色によって周囲とのコミュニケーションが変わってきます。
たとえば「今日は積極的に動きたい」「相手に親近感をもってもらいたい」などの目的があるなら、そのイメージに近い色を選ぶとよいでしょう。
ビジネス・プライベート別:色の活用例
目的・シーン | おすすめの色 | 得られる印象・効果 |
信頼感を与えてプレゼンを成功させたい | ネイビー・ロイヤルブルーなどの青系 | 落ち着き・誠実さ・知的な印象 “しっかりしている人”というイメージを与える |
上司や取引先との会議で好印象を得たい | ベージュ・ブラウンなどの穏やかな暖色系 | 親しみやすさ・温かさ 安心感が伝わり話しやすい雰囲気をつくる |
積極性を伝えて短時間でインパクトを残したい | 赤系・オレンジ系 | エネルギッシュ・パワフルな印象 相手の目を引きやすくインパクトを与える |
プライベートで明るくやわらかな雰囲気を出したい | パステルカラー(ピンク・ラベンダーなど) | 優しさ・柔らかさ やわらかいコミュニケーションを引き出し、親近感アップ |
気分を落ち着かせクールに見せたい | グレー・ブラックなど | 洗練された大人っぽさ シックでモダン。ただし全身黒は威圧的になりやすいので注意 |
面積や使うパーツを工夫すれば“苦手色”でも取り入れやすいです。
似合う色(パーソナルカラー)をベースに、シーンに合わせた「与えたい印象」の色を組み合わせるといいですね。
似合う色+与えたい印象でコーデを考える
以前は気にならなかった色が急に顔色を沈ませて見えることもあるので、定期的にチェックを。
面積の大小や、トップスかボトムスか、小物ならOKなど、取り入れる場所を考えてみると意外と合う。
特に顔まわりにくるメイクやヘアカラーは、肌映りを大きく左右する。
ビジネスシーンでは落ち着き・誠実さを意識しつつ、プライベートは明るさや華やかさもプラスすると印象ががらりと変わる。
色でコミュニケーションが円滑になる
色の力で「今日はやる気がある」「リラックスしている」などの雰囲気を相手に自然にアピールできる。
暖色系やソフトな色合いを取り入れると、親しみやすく柔らかな印象を与え、会話が弾みやすくなる。
仕事の場でネイビーやベージュなど信頼を得やすい色を正しく使うと、「一緒に仕事を進めやすい」という印象を持ってもらいやすい。
第一印象における「色」の影響は絶大で、心理的な影響を上手に活用することで、相手との距離を縮めやすくなります。
次は、なぜ色彩心理が効果的なのかを詳しく見ていきましょう。
なぜ色彩心理を取り入れると効果的なのか
たとえば赤を見ると「情熱」や「活気」を連想しやすいように、色には心理的な効果があります。装いに意図した色を取り入れることで、相手に与える印象をコントロールしたり、自分自身の気持ちを後押ししたりすることができます。
明るく親しみやすい色を身に着けると、相手が声をかけやすい空気になるなど、人間関係を良好にしやすい場合があります。ビジネスシーンでは「この人となら一緒に仕事をしたい」と思わせる色選びが大切です。
シーンに合わせて「似合う色+与えたい印象の色」を選び、服や小物で顔まわりに取り入れると、信頼感・親しみやすさ・落ち着き感など、思い通りに演出できます。
パーソナルカラー×色彩心理:印象をコントロール
パーソナルカラーとは、自分の肌や瞳、髪の色味などと調和して顔色をきれいに見せてくれる色のこと。
一方で、色彩心理は「赤にはエネルギッシュなイメージがある」「青には誠実さや知的な雰囲気を感じる」など、相手が受け取るイメージを左右するものです。
- 肌映りが良くなり、若々しい・健康的な印象を与える
- ファンデーションやリップなどのメイク色が決まりやすくなる
- 着痩せ効果など、気になる部分を目立たなくさせられる場合もある
- 「信頼感を出したい」「元気をアピールしたい」など、目的別に色選びを変えられる
- 自分の内面を表現しやすくなり、相手に伝わりやすい
- コミュニケーションを取りやすい雰囲気をつくることができる
- 「似合う色+与えたい印象」を両立させることで、誰が見ても好印象につながりやすい
- パーソナルカラーが苦手とする色でも、ストールや小物など取り入れる場所を工夫することで、色彩心理の効果を活かせる
相手に与えたいイメージ別の色活用
ここでは、ビジネスシーンやプライベートでも使いやすい代表的な色を「与えたいイメージ」別にご紹介します。
自分のパーソナルカラーと照らし合わせて、必要に応じて面積や取り入れ方を工夫してください。
与えたいイメージ | おすすめの色 | 理由・特徴 |
誠実・知的・落ち着きを伝えたい | ネイビー、ロイヤルブルーなどの青系 | ・信頼感や冷静さを表しやすい ・ビジネススーツやジャケットで定番のカラー |
柔らかく温かみのある印象を与えたい | ベージュ、ブラウンなどのアースカラー | ・親しみやすく安心感を与える ・肌馴染みが良いカラーが多く、リラックス効果も |
エネルギッシュ・自信を感じさせたい | レッド、オレンジ系 | ・活力や情熱を連想する色 ・注目度が高く、短時間でインパクトを残したいシーンに◎ |
上品かつクリーンな印象にしたい | ホワイト、アイボリー、パステル系 | ・清潔感・爽やかさを与える ・顔まわりを明るくし、親しみやすい優しい雰囲気を作りやすい |
落ち着きや洗練された大人っぽさ | グレーやチャコールグレー | ・黒ほど重くならず、シックで大人な印象 ・上品なモノトーンコーデに使いやすい |
小物やアクセサリーで苦手色をカバーできます。
似合わない色でも、バッグやベルト、靴などに部分使いすれば色彩心理の効果を取り入れやすいです。
そして、顔まわりに「似合う色」を使うと、顔色がぱっと明るくなり、良い印象を与えやすいです。
具体的にどう取り入れる?
ビジネスやプライベートで周囲とのコミュニケーションをスムーズにしたいときは、まず“顔まわり”に注目してみましょう。
似合う色(パーソナルカラー)を活かしつつ、与えたい印象の色を部分的に取り入れる。
それだけで、相手に与える印象がガラリと変わります。
似合う色をメイクやヘアカラーに活かし、顔まわりから印象アップ
顔まわりは相手が一番よく目にする場所。
ここが明るく健康的に見えるだけで、全身のイメージまで好印象に変わりやすいです。
- 口紅やチークを、パーソナルカラーのイエローベース・ブルーベースで選ぶと肌なじみがアップ。
- アイシャドウは、似合う色をメインにしつつ、チャレンジしたい色があれば目のキワだけなど、面積を少なくすると失敗が少ない。
- イエローベース:オレンジやゴールド系など、暖かみを感じる色みが肌を明るく見せる。
- ブルーベース:レッド・ピンク系やアッシュブラウンなど、クールな色みが澄んだ印象を引き出す。
- 顔まわりに映えるイヤリング・ネックレスで、自分に似合うカラーを選ぶと◎。
- ゴールドやシルバーをベースに、イエローベース=ゴールド寄り、ブルーベース=シルバー寄りが似合いやすい。
コミュニケーションを円滑にするポイント
シンプルで落ち着いた色が好まれる場面、逆に明るいトーンが求められる場面など、相手に合わせて色味を変えられると◎。
パーソナルカラーに合わなくても、バッグや靴なら肌から離れるので印象が悪目立ちしづらい。
「いつも落ち着きがあるように見られたい」「今日はフレンドリーに話しかけてもらいたい」など、目的をはっきりさせて色を選ぼう。
服のカラーコーディネートで印象を作る
この色好きだけど、似合わないと言われた。
ブルーベースだけど、イエローベースの色が好き。
パーソナルカラーの診断結果が自分の想像と違く、色使いに迷っている方が多くいます。
好きな色はどんどん身につけましょう!使えない色はありません。
小物やアクセサリー、メイクを含めたトータルのバランスでコーディネートすれば、苦手だと思っていた色でも意外と取り入れやすいですよ。
「使えない色はない」自分のイメージを優先に考える
「この色は似合わないから着られない」と思い込んでしまうと、ファッションの幅が狭くなってしまいます。
少し柔軟に考えてみましょう。
- 苦手な色でも、バッグや靴、ベルトなどの小物に取り入れれば、肌とのコントラストが直接的に出にくくなります。
- トップスよりもボトムスのほうが顔から遠い位置なので、苦手色でも着こなしやすいです。
- 同じ赤でも、光沢のある生地かマットな生地かで印象は大きく変わります。
- 柄物なら、全体のコーデを邪魔しない程度に好きな色を含んだ柄を選ぶと、主張しすぎずに色を楽しめます。
- 「今日はかっちりと見られたい」「落ち着いた印象にしたい」など、まずはゴールを決めて色選び。
- 同じ自分のパーソナルカラーの中でも、明るい色や濃い色など幅広いバリエーションを楽しめます。
小物やアクセサリー、メイクを含む配色バランス
服だけではなく、全体のトータルバランスを考えることで、驚くほど印象が変わるものです。
小物やアクセサリー、メイクまで視野に入れると、自分が本当に表現したいイメージに近づけます。
アイテム | ポイント | 例 |
バッグ・靴・ベルト | 顔から離れた位置にあるので、苦手色でも取り入れやすい | 例) いつも地味な服装が多いなら、カラフルなバッグでアクセントをつける |
アクセサリー | 顔まわりにくるため、色や素材による肌映りの違いが出やすい | 例) イエローベースならゴールド、ブルーベースならシルバーがより似合い、さりげなく華やかさをプラスできる |
メイク(口紅・チーク) | 肌のトーンに合わせた色を選ぶと、一気に血色感や透明感がアップ | 例) イエローベースならオレンジ系・コーラルピンク、ブルーベースならローズピンクやボルドー系で肌を美しく見せられる |
ヘアカラー | 髪の色が変わると印象が大きく変化。似合う色を選べば顔まわりが明るくなる | 例) スプリングタイプなら明るいブラウン、ウィンタータイプなら赤味を帯びたクールなブラウンや真っ黒でシャープさを際立たせる |
使いこなしのヒント
顔色が明るくなり、シミやくすみなども目立ちにくくなるメリットが。
手首や足元など、あえて少量使うとコーデにアクセントが生まれ、センスよく仕上がります。
コントラストが強すぎると威圧感が出やすい、反対に薄い色だけだとぼやけがち。差し色やアクセサリーで程よいバランスを取ると◎。
よくある質問Q&A
- 年齢を重ねると似合う色は変わる?
-
はい、年齢を重ねると肌や髪の色味が変化し、昔は似合っていた色が合わなくなる場合があります。
- 黒はどんな人にも合う?
-
いいえ。肌のトーンや雰囲気によっては重く見えたり、威圧的な印象を与えることもあります。
- パーソナルカラー診断の結果と違う色は使わない方がいい?
-
いいえ、診断結果以外の色も取り入れて大丈夫。使う面積や場所で調整しましょう。
まとめ
服のカラーコーディネートは、単なるおしゃれだけでなく、第一印象や信頼感を大きく左右する重要なツールです。
自分に似合うパーソナルカラーを意識しながら、与えたい印象に合わせて色彩心理を取り入れましょう。
ちょっとした色の工夫で、周囲とのコミュニケーションがスムーズになりますよ。
- 自分に似合う色を知る
- どう見せたいかイメージを明確に
- 顔まわりに色を使う
- シーンに応じて色を選ぶ
- 使えない色はない
- 小物や差し色を活かす
最後に、どんな色も工夫次第で活かせることを忘れないでください。
この記事が、あなたのカラーコーディネートの可能性を広げることの、お役にたてたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。